赤ちゃん絵本って不思議・・・。
『こんにちは』『こんにちは』と連呼するだけのもの。
謎の擬音がずらっと並ぶもの。
ワタクシの感性ごときでは、生まれたての御子にウケる作品を見つけるなど至難の業・・・!
赤ちゃんの気持ちなど思い出せないので、適当に絵本を買い集めること300冊超。
思い返せば『これは言葉を覚えるのに一役買ったな!』と思う我が家のオススメ絵本をご紹介します。
はじめてのずかん(0歳〜)
凄まじく読みすぎてボロボロになりました。しかも紛失しては買い直し、二冊目という溺愛っぷりです。
何なら3歳になった今でも時々眺めている、スーパーロングセラー。コスパ良すぎます。
内容はいたってシンプルで、身の回りのモノの名前が書いてあるだけの本です。
動物、食べ物、乗り物、家具家電まで。
多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じの品添えでセンス良しなセレクトショップのよう。

買ってからというもの、『アヤヤー!!アヤヤー!』と叫びながら図鑑を指さす息子。
この宇宙語はきっと『何だこれ?』に違いないと踏んだ私は、それはオニギリだ、それはスイカだ、それはブタだと、延々やりました・・・。
家でも外でも『アヤヤー!アヤヤー!』連発、頭の中はめっちゃホリデーの曲が止まらないという悩みも。
・・・数ヶ月経ち、ふと『リンゴはどれだ?』と呟いてみると、ちゃんと指さしたのです。
逆引きもできるのか!!天才!?(親バカ)全く喋れない時期だったので、びっくり。
アヤヤな日々は赤子の脳みそに、何かを確実にインプットしていたようです。
ポツポツ言葉を発し始めると辞典から覚えた単語が多く、いつの間にか特訓していたのね〜と確信。
どうせ読むなら血肉となってくれたら嬉しい・・・!お得好きな親ですまない。
厚紙でできているので耐久性も十分、持ち歩きにも便利な小型サイズ、いつの間にか単語を覚えてくれるお得感。
1歳前後の子へのプレゼントにも良いです。全方面ぬかりなしの良書。
ディズニーランドで記念的に買ったものが、まさかここまで役立つとは・・・。
子には何がヒットするか、与えてみないとわからない。
しりとりしましょ!(2歳〜)
続きまして2歳以上編です。
これまた、つぎはぎだらけになる程に愛読した絵本。今にも崩れ落ちそうです。
同じくモノの名前が延々と紹介されていますが、しりとり形式という発展型。
名詞を覚え、しりとりの概念にも入門できる、これまた一石二鳥な脳トレ本です。お得大好き!
紹介されている単語は身の回りの基本形はもちろんのこと、『金太郎あめ』『ちらし寿し』『ごま油』などのちょいオトナ系から『ビフテキ』などの昭和風情あるものまで様々。
書き込みの細かい可愛いイラストで擬人化されているので、子どもにもとっつきやすい。
チクワとワサビ(←しりとりで並んでます)がジャンケンしていたり、ゲソ焼きとキャベツが相撲とったりしています。
一ページ一ページが作品と呼べるほど丁寧に描かれており、細部を眺めるのもまた一興。
141ページもあるのですよ。途方もない時間と気力をかけて作られたのだろうな・・・と作者の熱意に思いを馳せます。歴史に残る大作です。
どこかレトロな画集といった感じもあり、懐かしさと今風がミックスされた、大人も楽しめる一品。
小児科の順番待ち、電車移動の際には大変にお世話になり、絵本作家という職業は社会貢献が半端ないな・・・!と感じたのでございます。
どうぶつえんのあいうえお
上野動物園にて、記念がてらゲットしてきました。
これまたズタボロになる程、愛読中。(扱いが雑なだけ!?)
ノーマルな動物紹介絵本かと思いきや、内容がすごいのですよ。
例えば『か』という文字のページには、ドカンとかばの写真が。
『かばの かお かなりの かんろく』
見事な『か』縛りで説明文、作り上げてきておる・・・!
それも不自然ではなく、理解しやすい平易な表現にて。
お得視点で申し上げると、動物の名前、ひらがなの文字、ちょっとしたオヤジギャグまで習得可能(←親が)。
ところがちょっとややこしいのが、『け』のページに亀の写真が載っており、
『けさも けんこう けづめりくがめ』
おーい!君はカメなんだから、大人しく『か』のページにいてくれ・・・!というジレンマはちょいちょいあります。
亀なのに表記は『け』という、幼子には理解しがたいオトナの事情。

細々したところには目をつぶっても、十二分に役立つ絵本です。
お得な絵本
我が息子は動物や食べ物が好きなので、これらの本を穴の開くほどみていました。
トーマスが好きな子はトーマス図鑑でカタカナをマスターしていましたし、好きなものだと吸収力は100倍くらいあるのでは・・・!?
ところが絵本の専門家がテレビにて、『子どもに教育させようと思って絵本を選んではいけない、意味がないから』のようなことを言ってました。
あくまで楽しく過ごすためのものだと・・・。
言葉を覚えて欲しい!文字を覚えて欲しい!などの思惑がある場合はその子の好きなジャンルにうっすら寄せてみる。
あわよくば精神くらいで挑みたいものです。