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くらし

子どもの頃に読んでおきたかった、笑えるシュール絵本4選

となりのトトロの再放送を見ていた夫が、『子どもの頃に見るのと、親になってから見るのは違った楽しさがあるなぁ〜!』と大興奮。

名作は世代を超えて受け継がれ、見る立場によって感想も変わってくる・・・。

この記事では子どもの頃に読んでおきたかった・・・!と強く感じた衝撃絵本のご紹介です〜。

息子が大きくなった時、どんな感想を持つのか楽しみな作品たちであります。

はっきり申し上げると、万人受けする王道系ではありません。ジャンル分け不可能な存在感であります。

【キャベツくんとブタヤマさん】

私の中では2020年度、衝撃作部門にノミネートされました・・・。

子どもの頃に読んでおきたかった本と紹介しましたが、こちらの初版は2005年。思いきり成人していましたわ・・・間に合わず^^;

タイトル『キャベツくんとブタヤマさん』とは全く内容が想像できない。しかし何か惹かれる・・・。

開いてみると、こりゃすごいの見つけたー!(いい意味で)大人が考えたとは思えない、常識の枠を外れた壮大なスペクタクル。

頭が柔らかい者でないと創作不可能な、自由すぎる展開。

ユーモアが散りばめられているのはもちろんのこと、人生にこういうことあるよな・・・とほんのり哀愁が漂う作品。

大人にしかわからないというのは、このシュールさです。反対に子どもは、ゲラゲラと笑っています。

ブタヤマさんが『ブキャ!』と泣いたり、大きな生き物がドカーンと登場したり、人間界の中でもシンプルな笑い。

大人視点でしか楽しめない今となっては子どもの頃に読んでおきたかったと思わされる、吸引力ある作品です。

【キャベツくん】

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とことん『キャベツくん縛り』で行こうと思います。彼がいい味を出しているんですよ・・・。

『キャベツ、お前を食べる!』と攻撃的なブタヤマさんを柳のようにかわす穏やかな性格。

それどころかブタヤマさんに食事を奢ろうとする包容力まで出してきます。自分を食べようとした男に何故そこまで・・・!?

優しすぎる男なのか、逆にダメンズなのか。それともキャベツくんこそが真の悪で、ブタヤマさんをおびき寄せて食らおうとしているのか。

色々な憶測を生むのが大人、しかし子どもはそんなことつゆ知らず、やはりシンプルな刺激にてゲラゲラ笑うのです。

あぁ、単純に楽しかったと思い出に刻み、大人になってから読み返したらどんなに幸せだろうか・・・!!

私はわりとウンコで笑える大人だと自負しているのですが様々な邪念が入ってくる故、子どものように純粋な笑いは不可。

しかし大人だからこそ味わえる面白さも混在しており、読後感は穏やかな気持ちになるという、全方位ぬかりない作品です。

【つきよのキャベツくん】

世界観はシリーズ共通でかなり独特。食わず嫌いの多い息子が、この絵本のお陰で急にトンカツを食べるようになりました・・・感謝!

大人の私からすると正直、食欲をそそられないトンカツ(擬人化されています)が出てくるのですが、子ども心はグッと掴みましたね〜。

美味しそうな食べ物が出てくる絵本などたくさん見てきたはずなのに、実物に見向きもしなかった我が子。

この作品をキッカケに食べたくなるとは・・・子ども心など一生わかる気がしません。ふぅ。

何なら先ほど、寝言で登場人物のセリフを言ってましたよ。どんだけ好きなんじゃい。

ラストは大人がビックリする衝撃的な展開となり、先が読めないスリリングさも健在です。

少年の自由な心を持ち、酸いも甘いも噛み分けたぶっ飛んだ大人なんだろうな・・・と勝手に作者の人となりまで想像したくなる、不思議すぎる絵本です。

すでにお亡くなりになっている偉大なる作家さんなので、存命の頃に読みたかった・・・!ファンレターコースですわ。

【ケチャップれっしゃ】

最後はキャベツくんシリーズから脱して、ケチャップ行きます〜。別の作家さんです。

こちらは大人的には美味しそうなモノがたくさん出てきますが、我が子には全く響いていません。食べてくれー!

絵柄と色使いが個人的に好みなので、他の作品も何冊か読んでみましたが、一番のお気に入りがこのケチャップれっしゃです。

リズムがよいので読んでいて楽しいのに、最近めっきり聞いてくれなくなりました・・・悲。

見せ場はケチャップが顔ごと潰れて、ぶりぶりと中身が飛び出す圧巻のシーン。ほんのりグロさも漂い、子ども受けしそうなユーモアさもあります。

同じシュール系でも、キャベツくんの方が好みのようですわ。

親が気に入ったからといって、子も気にいるとは限らない法則。名作を探す日々はまだまだ続きます。